失敗図鑑 感想・レビュー 偉人の失敗談から人生を学ぶ【感動本】
・自己評価が低い人
・偉人の話を知りたい人
過去の失敗から立ち直れない…
やりたいことあるけど失敗したら怖いなぁ
偉人の話を調べてます!
そんな人に紹介する感動本は、偉人の失敗談をまとめた『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』です。
『失敗図鑑』を読めば、以下の3つを学ぶことができます。
・失敗の受け止め方/立ち直り方
・世界中の偉人のあっと驚くような過去/豆知識
過去の失敗がトラウマになってる、失敗が怖くて挑戦できない、そんな人に超オススメです。
失敗図鑑ってどんな本?
『失敗図鑑』には国内外の偉人たちのあっと驚く失敗談がまとめられています。
その数なんと23人。
具体的にどんな人がいるかというとですね…
- ライト兄弟
- 二宮尊徳
- ココ・シャネル
- ダリ
- ベーブ・ルース
- 夏目漱石
- フロイト
- 与謝野晶子
- ベートーヴェン
- スティーブ・ジョブズ
- 手塚治虫
- アインシュタイン
- オードリー・ヘップバーン
- 孔子
- ノーベル
- ドストエフスキー
- ピカソ
- 野口英世
- 黒澤明
- ダーウィン
- マッカーサー
- ウォルト・ディズニー
- カーネル・サンダース
みんな名前は聞いたことある!
だからこそ、とっつきやすくてわかりやすいんですよ
どの偉人の話もコンパクトにまとめられているので、本を読む時間が確保できない人、活字を読む元気がない人にもオススメの一冊です。
失敗図鑑から学べる3つのこと【うつ病さんの体験談】
①どんなすごい人でも失敗しているという事実
私は自分が失敗をするたびに、
「自分が下手くそだから失敗するんだ」
「センスがあれば失敗しないのに」
と思っていました。
特にうつ病の人は共感できると思いますが、うつになると、自己評価がものすごく低くなります。
ちょっとしたミスでも、自分を必要以上に責めてしまいます。
しかし、『失敗図鑑』を読むことで、教科書に載るようなすごい人でも、たくさんの失敗をしているという客観的な事実を知ることができました。
つまり、自分がダメだから失敗しているわけではないんです。
そのことが分かると、少し気が楽になりますよ。
②失敗の受け止め方/立ち直り方
普段みなさんが失敗をしたときはどうしますか?
まずはへこむ人、失敗を取り返そうとする人、サクッと忘れて切り替える人
たくさんのパターンがあるかと思います。
どのパターンでもいいのですが、大切なのは”失敗をどう受け止め、どう行動するか”ということです。
落ち込みながらも失敗した自分をしっかり見つめ直したり、
どこがいけなかったのか分析したり、
不屈の精神で何度となく立ち上がったり、
そんな姿勢を偉人たちの人生から学ぶことができます。
私は、転職失敗という過去の失敗にとらわれています。
その失敗を受け止めきれず、うつ病を発症するまでになりました。
ですが、『失敗図鑑』を読むことで、この失敗を受け止めることができました。
そして大切なのは、この失敗を踏まえて、どう行動するのかだと前を向くことができました。
③偉人のあっと驚くような過去/豆知識
みなさん、野口英世は知ってますか?
1000円札の人!
黄熱病の研究してたよね?
たしか小さい時に手にヤケドしてたような…
みなさんの野口英世に対するイメージもこんな感じだと思います。
手のヤケドというハンディキャップを跳ね除けて、遠く離れた国で人のために尽くした人。
とても素晴らしい人ですよね。
では、野口英世がイケイケのパーティーピーポーだったということは知っていますか?
野口英世は留学費用を遊びに使ってしまうような、いわゆる遊び人だったわけです。
教科書にも載っていない意外な一面ですよね。
このような豆知識が得られるのも『失敗図鑑』の魅力の一つです。
私の場合、趣味で小説を書いているのですが、そのなかに豆知識が必要になってくるんですよね。
現実の豆知識をフィクションに織り込むことで、リアリティが生まれるというか。
私みたいな人じゃなくとも、知識の幅を広げることはトーク力を上げることにも繋がります。
つまり、知識は武器になるんです。
失敗図鑑 偉人の失敗談3選【ネタバレあり】
『失敗図鑑』の内容を少しだけご紹介します。
彼らの失敗から学べる具体的なことも書かせていただきます。
どれも私たちの生活で応用が可能なものです。
ネタバレありなのでご注意ください。
偉人の失敗談① 二宮尊徳の失敗
二宮尊徳の失敗は逃げ出してしまったことです。
二宮尊徳よりも、二宮金次郎と言われた方がピンとくる人が多いかもしれませんね。
さて、そんな二宮尊徳が何をした人かというと、農村の復興をした人です。
ある農村を復興する際に村人との間に溝が生まれてしまいます。
なんとか復興を進めようと努力しましたが、全く結果がついてきません。
そしてその結果・・・
二宮尊徳はその村から逃げ出したんです。
え!逃げるなんて一番ダメなことじゃん!
そう思いがちですが、違うんですよ
二宮尊徳は逃げ出した後、断食をして自分を見つめ直しました。
そして自分の心を整理することで、再び村民と向き合うことができたんです。
これは一旦逃げたからこそ、たどり着けた境地です。
つまり、二宮尊徳の失敗から学べることは、”逃げることの大切さ”ということです。
偉人の失敗談② ベートーヴェンの失敗
ベートーヴェンの印象はやはり、耳の聞こえない作曲家でしょう。
過酷な状況にも負けず、名曲をたくさん世に送り出した大偉人です。
さて、そんなベートーヴェンの失敗とは、誰かに助けを求められなかったことです。
というのも、耳が聞こえないことを悟られないようにしていたベートーヴェンは、人と距離を取るようになっていきます。
そんなベートーヴェンのことを、周りは「人嫌いなヤツ」として認識するようになります。
すごく孤独だね…
確かに孤独ではあります。
でも孤独は悪いことばかりではありません。著者の大野さんはこのように述べています。
人生には、孤独にならないと見つけられないものもあります。ベートーヴェンの場合、それが音楽でした。
(中略)「自分にできることや、やりたいことを見つけて、夢をもちたい」と思うなら、ベートーヴェンを見習って、思い切って孤独の中に入っていくのも悪くない方法です。出典:失敗図鑑/大野正人
孤独は悪いことではない。この考えに救われる人も多いでしょう。
確かにベートーヴェンが周りを頼れなかったことは失敗の一つです。
でもその失敗があったらからこそ、ベートーヴェンの名曲ができたとも言えます。
つまり、”失敗は見方を変えれば失敗ではない”ということなんです。
偉人の失敗談③ カーネルサンダースの失敗
フライドチキンのおじさんこと、カーネル・サンダース。
その失敗の多さから、彼こそ失敗のデパートと言っていいでしょう。
カーネル・サンダースはなんと7回もの大きな失敗をしています。
解雇、失業、企業失敗…とかなりハードなものです。
全ての失敗を書くとすごい量になってしまうので、詳しくは失敗図鑑を実際に読んでみてください。
そんなカーネル・サンダースから学べる点は、何度転んでも立ち上がることです。
著者の大野さんは本の中で以下のように紹介しています。
カーネル・サンダースの人生。それは誰よりも上がり下がりのはげしい人生でした。これは、人生はいつからでもやり直せる、人は何度でも立ち直れるということを、私たちに教えてくれます。
出典:失敗図鑑/大野正人
何度失敗しても立ち上がり、65歳を過ぎてフライドチキンで大成功を収めた。
それがカーネル・サンダースです。
彼の生き様のように、倒れるたびに立ち上がることこそが一番大切なのかもしれません。
失敗図鑑 感想・レビュー 偉人の失敗談から人生を学ぶ まとめ
今回ご紹介した3人以外にも、心に響く偉人の話がたくさんまとめられています。
個人的にはノーベルやオードリーヘップバーンの話が特に好きです。
最後に『失敗図鑑』に対する個人的な評価を記載します。
自分の気持ちに合った本を読むのが一番ですからね。
本を選ぶ際の参考にしてください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。