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覚悟の磨き方 感想・レビュー 吉田松陰の現代版名言集【感動本】

覚悟の磨き方

 
◆この記事はこんな人にオススメ◆
・背中を押してもらいたい人
・人生に不安を抱えている人
・不器用がコンプレックスの人

 

不器用で何もうまくできない…。

やりたいことあるけど失敗したら怖いなぁ。

吉田松陰が好きです!

 

 

そんな人に紹介する感動本は、吉田松陰の現代版名言集『覚悟の磨き方』です。

 

『覚悟の磨き方』を読めば、以下の4つを学ぶことができます。

 

・人生における不安との付き合い方
・コンプレックスとの向き合い方
・壁にぶつかったときの対処法
・生きるうえで守るべきもの

 

今後の生き方の参考にしたい、あと一歩を踏み出す勇気が出ない人に特にオススメです。

 

覚悟の磨き方ってどんな本?

 
作品名:覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰
著 者:吉田貴将
出版社:サンクチュアリ出版
出版日:2013年5月25日

 

幕末の偉人「吉田松陰」の名言を現代語に置き換えて分かりやすく並べた名言集です。

その言葉はどれも力強く、読む人の背中を押してくれる一冊になっています。

 

収録されている吉田松陰の名言の数はなんと176

その名言は以下の6つの章に分けられています。

 

  1. 心 Mind
  2. 士 Leader-Ship
  3. 志 Vision
  4. 知 Wisdom
  5. 友 Fellow
  6. 死 Spirit

 

176と聞くとボリュームが多くて読むのが大変そうに思うかもしれませんが、そんなことはありません。


一つの名言に対して簡潔に説明しているので、とても読みやすいです。

 

著者 池田貴将について

◆池田貴将◆
・リーダーシップ、行動心理学の研究者
・株式会社オープンプラットフォームを立ち上げ、起業家やビジネスリーダー向けのスクールを主宰
・他の著書に『モチベーション大百科』、『未来記憶』など
 

池田さんが最も感銘を受けた人こそ吉田松陰です。

そして池田さんは吉田松陰の志を継ぐことを自らの使命としているそうです。

 

吉田松陰について

吉田松陰
1830年 萩で長州藩士の家に生まれる
1857年 叔父から松下村塾を引き継ぐ
1858年 幕府の日米修好通商条約締結に激怒し、老中の間部栓勝の暗殺を企てるが失敗
1859年 斬首刑が執行。享年30歳
 
短い人生を駆け抜けた人物ですね。
 
吉田松陰というとやはり松下村塾が最も有名でしょうか。
 
門下生には、高杉晋作伊藤博文山県有朋などとてつもないメンツが揃っています。
これだけの人材を育てた吉田松陰は、現在の日本に多大な影響を与えた人物と言っていいでしょう。
  

覚悟の磨き方 吉田松陰の名言4選【うつ病さんの感想】

現代版に翻訳された名言をほんの少しだけご紹介します。

これらの名言から冒頭に紹介した4つのことを学ぶことができます。

なお、ここからはネタバレありとなるので、ご注意ください。

 

吉田松陰の名言① 不安のない生き方

心に穴が空いた男性

「先行きの不安」に心を奪われないようするためには、あれこれ目移りすることなく、自分という人間を鍛えることに集中して、「全力を出し切りますので、あとは天命におまかせします」という心構えでいるのが、良いと思います。

出典:覚悟の磨き方/池田貴将

これから挑戦を控えている人にぜひ覚えてもらいたい名言です。

未来のことを考えるとどうしようもなく不安になります。

その不安は考えれば考えるほど大きくなって、しまいには動けなくなってしまいます。

 

これは仕事に迷った私の実体験です。

転職に失敗した私は、再び転職をしようと考えましたが、また同じような事態が起こってしまうのではないかと不安に襲われました。

この不安に徐々に大きくなって、最終的には心が疲れ切ってしまい、うつ病になってしまったんです。

 

そんな私の心にこの言葉は響きました。

自分は自分ができることに集中して、あとは天にお任せする。

気持ちはこれくらいがちょうどいいんです。

 

先のことを悩むのではなく、今この瞬間に全力を注ぐことができれば不安からも離れられるかもしれません。

 

吉田松陰の名言② コンプレックスとの向き合い方

目薬をさす人

すらすらと、うまくいったとしてもあまり意味がありません。
うまくいっても、なぜうまくいったのか、人はすぐに忘れてしまうものだからです。
覚えが悪い方がよっぽどいい。
身体にしみ込むまで、繰り返し努力ができますから。

出典:覚悟の磨き方/池田貴将

 

不器用な私にはとても救われる名言です。

不器用な人なら理解してもらえると思うんですけど、不器用だと苦手なことがすごく多くなるんですよ。

 

私の場合、学校の科目でいえば、音楽、美術、体育など副教科はもれなく全部苦手です。

人付き合いも決して得意ではありません。

 

結果、不器用な人ほどセルフイメージが悪くなってしまいやすいんです。

 

そんな私たち不器用に手を差し伸べてくれるのがこの名言です。

不器用は不器用だからこそ歩める道があるんです。

繰り返し努力する権利や、しっかりと覚える過程を手に入れられるんです。

 

この言葉のおかげで、私は「不器用もそこまで悪いものじゃない」と思えるようになりました。

 

同じように、誰しもその人特有のコンプレックスがあるはずです。

でもそのコンプレックスは必ずしも悪いことばかりではありません。

見方を変えれば、コンプレックスのおかげで得ているものだってあるはずです。

 

コンプレックスを好きになれとまでは言いません。

でも、ただ自分の嫌いなところを嫌いと言うだけでは、自分が傷つくだけです。

 だからこそ、見方を変えることを意識してみてください。

 

吉田松陰の名言③ 壁にぶつかったときの対処法

壁を登る人

才能はあったとしても、なかったとしても、行き詰まるものです。
ただ行き詰まったときに、「面白い」と思えるかどうかによって、そのあとが決まってくるのです。

出典:覚悟の磨き方/池田貴将 

 

まず学ぶべきことは、壁にぶつかっているのは自分に才能がないせいじゃないということです。

 

だったら大切なことは何か?

それは壁にぶつかった後にどうするかです。

 

壁にぶつかったことをプラスに受け止めて、前に進む力に変えることで人生はまた動き出します。

長い人生の中では何度となく壁にぶつかる機会があります。

実際に私も壁に絶賛大激突中です。

 

しかし、壁の前で立ち止まっているわけにはいきません。

もう一度、進むんです。

 

幸いにも私みたいな不器用は壁にぶつかることにも慣れています。

先ほどの不器用の名言とセットで覚えておけば、人生を切り拓く力になるはずです。

 

吉田松陰の名言④ 自分にしか守れないもの

鏡を見る男

法を破ったら、罪をつぐなえますが、自分の美学を破ってしまったら一体誰に向かってつぐなえますか。

出典:覚悟の磨き方/池田貴将 

本当はやりたいことがあるのに、つい目を背けてはいませんか?

自分で決めたことを、時間が経って、ないがしろにしてはいませんか?

 

これも私に当てはまります。

こういう風に生きていこうと決めたものの、時間が経つにつれて、アウトプットの回数が減ってしまっています。

 

私と同じような人。

この言葉を聞いたら、もう迷っている暇はありませんね。

自分の道を突き進めていきましょう。

 

覚悟の磨き方 感想・レビュー 吉田松陰の現代版名言集 まとめ

ポイント!

吉田松陰の176もの名言を現代語で知ることができる
・自分のできることに集中して、あとは天に任せよう
・コンプレックスは見方を変えれば自分の強みを知るきっかけに
・壁にぶつかって当たり前、ぶつかった後にどうするかが大事
・自分の美学を大切にしよう

 
 

今回ご紹介した4つ以外にも、心に響く名言がたくさんまとめられています。

 

最後に『覚悟の磨き方』に対する個人的な評価を記載します。

 
◆覚悟の磨き方の感動評価◆
泣ける   :★★★☆☆
共感する  :★★☆☆☆
タメになる :★★★★☆
背中押される:★★★★★
読みやすさ :★★★★☆
 
これはオススメ度ではなく、どの面で感動するかという指標です。
 
今の自分は、どんな気分なのかを考えてみてください。
 
泣いてスッキリしたいのか、
背中を押してもらいたいのか、

 

自分の気持ちに合った本を読むのが一番ですからね。

本を選ぶ際の参考にしてください。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。