樹木希林120の遺言 感想・レビュー 生きづらい人に贈る言葉【感動本】
・寂しい気持ちが強い人
・後悔がある人
・自分のことを好きになれない人
生きていくのが怖い…
後悔から立ち直れない
名言集が好きです!
そんな人に紹介する感動本は、偉人の失敗談をまとめた『樹木希林120の遺言』です。
『樹木希林120の遺言』を読めば、以下の4つを学ぶことができます。
・愉快に生きる大切さ
・人には人の幸せがあるということ
・人生は自分次第で変えられるということ
人生に迷いや後悔がある人に超オススメです。
必ず琴線に触れる言葉に出会えることを保証します。
樹木希林120の遺言ってどんな本?
『樹木希林120の遺言』は樹木希林さんの様々なインタビューを通して生まれた名言の数々を収録した本です。
名言は以下8つの章に分けられています。
- 生 人生と幸福について
- 病 がんと病いについて
- 老 老いと成熟について
- 人 人間と世間について
- 絆 夫婦について
- 家 家族と子育てについて
- 務 仕事と責任について
- 死 死と生について
見開き2ページで右側に名言、左側にその詳細が載っています。
コンパクトにまとめられているので、活字を読むのがしんどい人、読書のためにまとまった時間をすることが難しい人にもうってつけの本です。
樹木希林ってどんな人?
ロックンロールの内田裕也さんの奥さんとしても有名です。
その歯に衣着せぬ発言は様々な場面を賑わせました。
最近でいうと映画『万引き家族』が世界的に有名になりましたね。
樹木希林さんは全身ガンを患っていました。
全身ガンとは読んで字のごとく、全身にガンが転移した状態のことです。
正式な病名ではありません。
樹木希林120の遺言 感想【オススメする理由】
オススメする理由はなんと言っても樹木希林さんの生の言葉を聞ける点です。
しかしこれは言わずもがななので、これ以外にオススメできる理由を2つあげさせていただきます。
樹木希林120の遺言 オススメ理由① いつ発した名言か分かる
『樹木希林120の遺言』の良いところとしては、どの言葉がいつ発せられたものか、全て明記されているところです。
例えば、ある名言には、
”新聞のインタビューで『東京タワー オカンとボクと時々オトン』について語ったときに 2018年5月”
という注釈が添えられています。
このような注釈があるおかげで、「本当にこんな風に思ってたんだな」と樹木希林さんをよりリアルに感じることができるんです。
樹木希林120の遺言 オススメ理由② 前後の脈絡が分かる
名言の本にありがちなのが、ひとつ名言を取り上げて、その横に本の著者の解説が入るという構成です。
これはこれでおもしろいのですが、その言葉がどういう流れで発せられたものなのかが分かりにくいという欠点があります。
一方で『樹木希林120の遺言』は、見開きで右側に名言、左側に前後の詳細な会話が並んでいます。
つまり、樹木さん本人の補足を知ることができるんです。
この補足のおかげで、「この言葉ってこういう意味なのね!」とより深く理解することができるんです。
樹木希林120の遺言から学べる4つのこと【うつ病さんの体験談】
心の弱った私が『樹木希林120の遺言』から学んだ4つのことをご紹介します。
実際に収録されている樹木希林さんの名言を交えながら説明します。
なのでこの先はネタバレありとなるので、ご注意ください。
①後悔からの切り替え方
まずは後悔している人に響く言葉があるので紹介させてください。
失敗したらね、そこからスタートなの。
あんまり深く考えない。
私がうつ病になったきっかけは、職場での突然の異動からの転職失敗でした。
異動先でもっと上手くやれたんじゃないか。
転職以外にも道はあったんじゃないか。
どうしようもなく過去を見ては、後悔ばかりしていました。
そんな私を支えてくれた言葉こそ、この「失敗がスタート」という言葉です。
今、この場所からもう一度始めようという気持ちになれたんです。
みなさんの中にも、過去の失敗を後悔している人がいるかもしれません。
私のようにうつ病になるまで思いつめてしまった人もいるかもしれません。
そんな人は、ここから始めましょう。
私と一緒に。
②愉快に生きる
私の知る限り、うつ病の人はマジメすぎる人が多いです。
マジメなのは良いところである反面、ついつい考えすぎてしまうこともあります。
そんな人には、この言葉をご紹介します。
どうぞ、物事を面白く受け取って、愉快に生きて。
あんまり頑張らないで、でもへこたれないで。
マジメな人は物事を選ぶとき、つい、どちらが正しいかを考えてしまいます。
でも選択が正しかったかどうかは誰にも分かりません。
だからこそ、おもしろく、愉快に生きることを試しに心がけてほしいんです。
きっと今よりも少し、肩の荷が下りるはずです。
私もこのように考えるようになって、だいぶ心が軽くなりました。
③人には人の幸せがある
人と比べて落ち込んでしまう…。
そうした人は世の中にたくさんいるのではないでしょうか。
自分は自分。他人は他人。
そう頭では理解していても、実際には気になってしまうものですからね。
そんな人には樹木希林さんのこの言葉を知ってもらいたいです。
端から見て良さそうに見えているものが、案外その人にとって辛かったりするものがあるから、みんなそれぞれだから。
例えば、結婚している友人をうらやましく思ったとしても、その人が本当に幸せな生活を送っているかどうかは分かりません。
私たちから見えているのはほんの一部です。
氷山の一角に一喜一憂していても仕方がありません。
そう思うと、考える必要なんてないんだと思えてきます。
④人生は自分次第で変えられる
人は父を、いい星の下に生まれたと言っていたけれど、違う。
いい星の下にしたんですよ、自分の性格で。
これは樹木希林さんが琵琶奏者だった父について新聞のインタビューで答えたときの言葉です。
さて、嫌なことが続くと、「なんで私ばっかり…」と自分の運命を呪いたくもなります。
もう自分の人生はどうしようもないのかなと悲観的に考えてしまうこともあります。
でも、人生を一生変えられないなんてことはないんです。
もし、あなたが今「自分は恵まれていない」と感じているなら、自分の力で変えていけばいいんです。
もちろん言われてすぐにできるものではありません。
少しずつ、少しずつ、できることから始めていきましょう。
樹木希林120の遺言 感想・レビュー 生きづらい人に贈る言葉 まとめ
自分の気持ちに合った本を読むのが一番ですからね。
本を選ぶ際の参考にしてください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。