こぷろぐ

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人生を整える禅的考え方/枡野俊明 感想・評価 気持ちが軽くなる本

この記事はこんな人に読んでほしい

・生きる意味が分からなくなった人
・損得を考えがちな人
・禅について知りたい人

・元気なしなし度が”たまご”、”さなぎ”の人

人生を整える禅的考え方/枡野俊明 ネタバレなし評価

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読みやすさ :[star rating="3"]

読んでほしい人:たまご、けむし

いや〜良かったです。というものの考え方に感動しました。人生の迷子になってしまった”たまご”、”けむし”の人に読んでほしい本です。

なんと言ってもタメになる本です。禅の考え方は誰の人生にでも応用が可能だからです。

また、禅という馴染みの薄いものがテーマなので、読みにくそうだと思うかもしれません。ですが、そんな心配はご無用、読みやすい本になっています。

さて、今回はそんな禅の考え方の一部をご紹介させていただきます。

トラさん
トラさん

紹介の前に読んでほしい人の”たまご”とかってなんの話?

こっぷ
こっぷ

どれだけ元気がないのかの度合いです。
詳しくは『ブログの詳細』をご覧ください!

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人生を整える禅的考え方/枡野俊明 概要

作品名:人生を整える禅的考え方

著 者:枡野 俊明

出版社:大和書房

発売日:2017年11月23日

令和の今になっても心に染みる言葉があふれています。

人と比べてしまったり、生きる意味を見失ってしまったり、そんな迷いはどの時代の誰にでも起こりうる出来事です。そんな迷いによりくもってしまった私たちの視界を、禅はクリアにしてくれます。

そして、本当に大切なものを気づかせてくれます。

著者 枡野俊明について

名前:枡野 俊明(ますの しゅんみょう)
職業:曹洞宗僧侶

枡野さんは2006年に『ニューズウィーク日本版』が選出する、「世界が尊敬する日本人100選」に選ばれています。

人生を整える禅的考え方/枡野俊明 オススメする理由

禅の考え方を分かりやすく解説している点です。今回は人生が楽になる禅の考え方をいくつかご紹介します。

人生を整える禅的考え方① 只管打坐

正座

「なんのために生きているんだろう」

そんな風に思ったことのある人には”只管打坐”という禅的な考え方をしてみてください。

只管打坐(しかんたざ)とは、ただひたすらに座禅をするということで、曹洞宗の開祖である道元の教えです。

禅には「〜するため」「〜になるため」といった目的はありません。

只管打坐の目的をあげるとしたら、”座ること”それ自体です。ただ座ることに、全身全霊をこめるんです。

この言葉を知って、私は物事に意味ばかりを求めてはいけないと感じました。

読書を例にして説明します。
私は次に読む本を選ぶとき、何か目的をもって選ぶことが多いです。

「仕事の効率を上げたい」
「後悔してることを忘れたい」
「ブログのやり方を知りたい」

もちろんこういった目的をもって読書することも大事です。ただ私は、”読書はそれ自体を目的にできる”と思っています。

「あの小説面白そう」
「やっぱり読書って楽しいな」

好きだから本を読む。それも立派なことなんです。つまり、読書の目的は”本を読むこと”それ自体です。

 

最初の話に戻しましょう。

「なんのために生きているんだろう」

生きる目的、それは”生きること”です。特別な何かがなくても、生きること自体に全力を注げばいいんです。

人生を整える禅的考え方② 放てば手に満てり

心に穴が空いた

「手放すことが怖い」

何かを手放すというのは本当に怖いことです。
そんな時にこそ、「放てば手に満てり」を思い出してください。

これは道元という曹洞宗の開祖の言葉です。著者であり同じく曹洞宗の僧侶である枡野俊明さんはこの言葉を以下のように解釈しています。

放すことは失うことではない。それどころか放すことで本当に大事なもの、素晴らしいものが得られるのだ。

出典:『人生を整える禅的考え方』/枡野俊明


手放すことと失うことは違う。これは目から鱗でした。

何かを手放すことに怯えている人も、手放したことを後悔している人も、手放すことは単に失うというわけではないんです。むしろ、手放したからこそ手に入るものがあるんです。

その手に入れたものを大切にしましょう。

人生を整える禅的考え方③ 萬法帰一

損得

「損得を考えてしまう」

私はいつも損得ばかり考えてしまいます。同じような人ならこの萬法帰一という考え方を導入してみてはどうでしょう。

萬法帰一(ばんぽういちにきす)とは、この世のあらゆるものは「一」に帰っていくという考え方。
 
損得を考えているということは心にくもりがある状態であるということです。
 
しかし、いくら地位を築いたり、大金を手にしたって、死んだら何も持っていけません。一を死と捉えると、一に帰ったときに地位や大金は全く意味を持たなくなります。
 
トラさん
トラさん

そう言われても損得を全く考えないなんて無理だよ…。

こっぷ
こっぷ

確かに全く考えないことは難しいです。
そこであの有名な一休さんの話を紹介させてください!

一休さんがうなぎ屋さんの前を通ったとき、「おいしそう」と声に出した。寺に帰った後で、お弟子さんから「仏の道を行く者が生臭なものなどにそんなことをおっしゃっていいのですか?」と尋ねられた。
すると一休さんは「お前はまだうなぎを引きずっているのか。私はそんなもの、うなぎ屋の前に置いてきたわ」と言った。
 
私としてはけっこう面白い話だなと思います。
つまり、”損得を考えたとしても、その場で手放してしまえばいい”ということなんです。
 
こっぷ
こっぷ

この考え方なら少しは真似できそうだと思いませんか?

人生を整える禅的考え方/枡野俊明 感想・評価 まとめ

『人生を整える禅的考え方』とは…

・悩みに対して新たな考え方をもてる
・禅の言葉について知れる
・苦しい気持ちに寄り添ってくれる
 
今回ご紹介した言葉はほんの一部です。

この本には紹介したい言葉や話が多すぎて、なくなく記事に盛り込めなかったものが本当にたくさんあります。
 
人生に疲れてしまった人は、是非読んでみてください。
 
最後までお読みいただきありがとうございました!