こぷろぐ

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奇跡のリンゴ 感想・評価 無農薬リンゴ栽培から信念と行動力を学ぶ本

この記事はこんな人に読んでほしい

・信念を学びたい人
・行動力を身に付けたい人
・夢を追っている人

・常識に縛られている人
・元気なしなし度が”さなぎ”、”ちょう”の人

奇跡のリンゴ ネタバレなし評価

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背中押される:[star rating="5"]
読みやすさ :[star rating="3"]

読んでほしい人:さなぎ、ちょう

いくら周りから無理だと言われても、自分を信じ続けた人の実話です。
それゆえに、背中を押される本になっています。

何かに挑戦する。
努力をし続ける。
無理だと言われても信念を貫く。

非常にパワーが必要になります。

だからこそ、挑戦しようと思えるくらいの心の余裕が必要だと思います。
なので”さなぎ”、”ちょう”の人が読めば、きっと力になれます。

トラさん
トラさん

あのー。読んでほしい人の”さなぎってなんの話?

こっぷ
こっぷ

どれだけ元気がないのかの度合いです。
詳しくは『ブログの詳細』をご覧ください!

奇跡のリンゴ 概要

作品名:奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録
著 者:石川 拓治
出版社:幻冬社
発売日:2008年7月23日

奇跡のリンゴ あらすじ

不可能と言われていた無農薬でのリンゴ栽培に挑んだ木村秋則
周りからどれだけバカにされようと、自分の信念を持って行動し続けた。

そんな木村と彼を支えた家族の実際の物語。

奇跡のリンゴ 感想【オススメする理由】

木村さんの生き方を通して、信念行動力を学ぶことができる点です。ここからは少しだけ本の内容をご紹介していきます。

奇跡のリンゴに学ぶ信念と行動力① 常識を疑う

壁を登る人

木村さんはワンカップにミニ畑を作って、どの生育条件がベストなのか実験を行なったそうです。
常識的には土は泥がとろとろになるまで丁寧に耕すべきとされています。

しかし、実際に一番発育が良かったものは、その正反対の耕し方をしたものだったそうです。こうして一つの失敗のたびに、一つの常識を捨てていきました。

常識を疑うというのは、私たちにとっても大切なことですね。実際にやってみないと分からないことが、世の中にはたくさんあります。

こっぷ
こっぷ

失敗を重ねながら、一つずつ常識を捨てていくというのは真似してみようと思います。

奇跡のリンゴに学ぶ信念と行動力② 大切なことは目に見えない

 

実際の畑での栽培を始めましたが、生育は全く上手くいきませんでした。生育が上手くいかないということは、その分の収入がなくなるということです。

はじめのうちは畑の一部で行なっていたものの、その割合は徐々に増していきました。それに伴い収入は減り、家庭はみるみる貧乏になっていきました。

そんな生活が長年続き、木村さんの心にも限界がやってきました。自殺を決意したんです。

ですがそこで、一本のドングリの木に出会います。この木は無農薬でもしっかり育っている。そこで木村さんは、”山と畑の違い”という観点に気づきます。そして、その違いは地下にあるのではないかと思ったわけです。

 

そのことに気づいてから、畑をより山の環境に近づけようと、これまで以上に雑草はそのまま、土を耕さないようになりました。また一つ常識を捨て、ついに無農薬でのリンゴ栽培に成功したのです。

 

この話から私は、大切なものは目に見えないということを思い出しました。これまでは目に見える地上のことに注意を払ってきましたが、本当に大切なのは目に見えない地下のことだったんです。

私たちの生活でも、目に見えることに惑わされて、本当に大切なことを見失ってしまいがちです。目に見えない部分にも考えが及ぶように、視野を広げることが必要ですね。

こっぷ
こっぷ

ちなみに「大切なことは目に見えない」は、サン=デグジュペリの『星の王子さま』のものです。

奇跡のリンゴに学ぶ信念と行動力③ ブレない

木村さんの信念は栽培方法にとどまりませんでした。

木村さんは無農薬リンゴを決して高値で売りませんでした。その理由は、無農薬リンゴを高級品にしたくなかったからです。

普通のリンゴと同じ値段で売って初めて多くの人に届く。それでこそ他の農家も無農薬に挑戦しようと思う。そう考えたそうです。

つまり、木村さんのゴールは無農薬リンゴを生産することではなく、無農薬リンゴを多くの人に届けることだったんです。

先を見据えてぶれずに努力を続ける点はぜひ参考にしたいです。

奇跡のリンゴに学ぶ信念と行動力④ 後先考えない真っ直ぐさ

走る人

木村さんから見習うべきはその行動力です。

先ほどは先を見据える良さをご紹介しましたが、今回は打って変わって後先を考えない行動力です。

青森在住の木村さんは無農薬リンゴが出来たときに、なんのツテもないのにもかかわらず、大阪に行ったそうです。その際、大量のリンゴを運ぶわけにもいかず、大阪駅宛てにリンゴを勝手に郵送しました。

何も知らされていない大阪駅はパニックに。当然、大阪駅で無農薬リンゴを販売したいという木村さんのお願いも却下されてしまいます。

それでも駅で得た情報を元に、なんとか販売場所を確保することが出来ました。(けれどはじめは全く売れなかったそうですが)

 

一見すると世間知らずの無謀な行動にも見えます。しかし、木村さんは無農薬リンゴを早くみんなに届けたかったのではないかとも取れます。

このような後先考えない真っ直ぐさも、ときには必要なのかもしれませんね。

奇跡のリンゴ 感想・評価 無農薬リンゴ栽培から信念と行動力を学ぶ本 まとめ

奇跡のリンゴは…

 

・失敗しながら常識を打ち破る
・信念を貫くことの大切さ/難しさを知れる
・行動力アップの参考になる

 

さて、最後に木村さんのお言葉を一つご紹介します。

「死ぬくらいなら一度はバカになっていたらいい」

出典:奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』/石川拓治

 
最後までお読みいただきありがとうございました!