こぷろぐ

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感動する本、映画、アニメをご紹介。うつ病との向き合い方も!

【弱さをさらけ出す勇気】感想 スポーツ選手の考え方を知る

この記事はこんな人に読んでほしい

・自分のことを”弱い”と感じている人

・自分の才能の無さに悲観している人

・いろんなスポーツ選手の考え方を知りたい人

・元気なしなし度が”けむし”、”さなぎ”、"ちょう"の人

『弱さをさらけ出す勇気』評価

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タメになる :[star rating="5"]
背中押される:[star rating="4"]
読みやすさ :[star rating="5"]

読んでほしい人:けむし、さなぎ、ちょう

その道を極めたスポーツ選手の考え方を知ることができます。
栄光の裏にある挫折や地道な努力を覗けて、自分に活かせることもたくさんあります。

また、いろんなスポーツ選手の話が収録されているので、飽きることなく読めます。

そしてどの話も自分の弱さと向き合ったものです。
今は底を脱して頑張ろうと思える”けむし”、”さなぎ”、”ちょう”の人に読んでもらいたいです。

 

さて、具体的にどのスポーツ選手のどんな話を知れるのか、その一部をご紹介させていただきます。

トラさん
トラさん

説明の前に、観てほしい人の”さなぎ”とか”ちょう”ってなんの話?

こっぷ
こっぷ

どれほど元気がないかの度合いです。
詳しくは『ブログの詳細』をご覧ください!

ブログの詳細はこちら

 

『弱さをさらけ出す勇気』概要

作品名:弱さをさらけ出す勇気

著 者:松岡 修造

出版社:講談社

発売日:2018年6月27日

『弱さをさらけ出す勇気』あらすじ

松岡修造がこれまでに取材をしてきたアスリートや、自分自身の経験を紹介しながら、心の弱さとの向き合い方や、乗り越えていくための方法をまとめました。
成功しているかしていないか、勝つか負けるかより大事なことは、自分の弱さから「逃げない」こと。それぞれの居場所で、いまの自分を超えようと、もがき続けるすべての人にエールを送ります。

出典:松岡修造オフィシャルサイト

 

羽生結弦 選手(フィギュアスケート)や田臥勇太 選手(バスケットボール)、藤澤五月 選手(カーリング)など幅広いスポーツ選手を取材してきた松岡さんだからこそ書くことのできる本になっています。

『弱さをさらけ出す勇気』オススメする理由

この本は色んなスポーツ選手の話を集めた、言わば短編集のようなものです。

色んな人の話がありつつも、その話には全て”弱さ”という共通のキーワードがあります。

そこで、”弱さ”にまつわる話をスポーツ選手別に少しだけご紹介させていただきます。

【スポーツ選手の考え方】高梨沙羅の場合

スキー

「弱さは強くなる為の気づき」 高梨沙羅

出典:『弱さをさらけ出す勇気』

 

高梨選手は弱さをこのように捉えています。
この考えに至ったわけを説明するために、まずは高梨選手の説明をさせてください。

 

名 前:高梨 沙羅(たかなし さら)

誕生日:1996年10月8日

出身地:北海道

種 目:女子スキージャンプ

実 績:ワールドカップ 優勝4回

    ソチオリンピック 4位

    平昌オリンピック 銅メダル

 

輝かしい功績ですね。
一時期はテレビで見るたびに優勝しているくらいの印象でした。

しかしその功績は、高梨選手自身も苦しめていたのだと思います。

 

覚えている人も多いかもしれませんが、ソチオリンピックでの出来事です。

1回目のジャンプを終えて、高梨選手は3位という好位置につけていました。
トップとの差はわずか2.7点。
1位も十分に狙えるはずでした。

そして迎えた2回目のジャンプ。
日本中の期待とは裏腹に失速してしまいます。

終結果は4位で表彰台を逃してしまいます。

メダルは確実と言われていた高梨選手だけに、当時の結果は非常に衝撃的でした。

 

そして迎えたのが4年後の平昌オリンピックです。
ヨーロッパ勢の台頭もあり、平昌では苦戦が予想されていました。

しかし、高梨選手は2回のジャンプを成功させ、この種目における日本人初のメダルを獲得しました。

 

その時に、発したのが先ほどの言葉です。

更に高梨選手は、

『ソチでの失速は悪夢であったが、これがあって良かった。
 努力で自分を変えることができた』

とも言っています。

一度の失敗を自分の力で乗り越えて、あの失敗があって良かったと言える。
そうなるまで4年間自分と戦い続けた高梨選手は凄い人です。

私たちも、一度した失敗を良かったと思えるように、これからの生き方を考えていきたいですね!

【スポーツ選手の考え方】成田緑夢の場合

スノボ

「目の前の一歩に全力で」 成田緑夢

出典:『弱さをさらけ出す勇気』

 

本の中で私が最も感動した言葉です。
先ほどと同じように、まずは成田選手についてご紹介します。

名 前:成田 緑夢(なりた ぐりむ)

誕生日:1994年2月1日

出身地:大阪府

種 目:男子スノーボード

実 績:平昌パラリンピック スノーボードバンクドスラローム 金メダル

        〃     スノーボードクロス 銅メダル

こっぷ
こっぷ

ちなみに成田選手の兄は成田童夢選手、姉は今井メロ選手とスポーツ一家なのです。

さて、成田選手の夢へのアプローチは私にとって目から鱗でした。

”夢”という言葉を聞くと、どうしても大きくて途方も無いものだと思ってしまいます。
そうなると、たとえ夢を見つけたとしても、具体的に何を始めていいのか分からなくなったりします。

そんな私たちを導いてくれるのが、成田選手の言葉です。
成田選手は夢へのアプローチをこのように捉えています。

 

1. 夢への工程を1万個に分ける
2. 最初の工程は何かを考える
3. その最初の工程に全力で取り組む
 
成田選手に取材をしていた松岡さんを例にして考えてみましょう。
 
松岡さんにとっての夢とは、ウィンブルドンで優勝することです。
 
じゃあその夢への工程を1万個に分けた時、最初の工程は何か?
 
成田選手の答えはこうです。
 
 
”ラケットを握ること”

 

この考え方に私は感銘を受けました。
プロでも、いや、プロだからこそ、こういう何気ない一歩から気持ちを入れているんだと。

夢への道のりは険しく、遠いものかもしれません。

でも夢への工程を1万個に分けた時、最初の1個は今すぐに実行できるもののはずです。
まずはそこに全力を注いで、一歩ずつ夢に近づければいいと思います。

 

ちなみに、成田選手は陸上の走り高跳びに挑戦しており、東京パラリンピックを目指しています。
今もなお、夢に向かって走り続ける成田選手の言葉だからこそ、重みがありますね。

詳しくはこちらの記事でまとめています。見てみてください。

 

【スポーツ選手の考え方】松岡修造の場合

テニス

「試練の度に人は強くなる」 松岡修造

出典:『弱さをさらけ出す勇気』

 

ついに真打ち登場です。
ご存知の方も多いと思いますが、松岡さんの説明がこちら。

名 前:松岡 修造(まつおか しゅうぞう)

誕生日:1967年11月6日

出身地:東京都

種 目:テニス

実 績:ウインブルドン ベスト8
    KALカップ 優勝

    引退後はスポーツキャスターやバラエティで活躍

スポーツの大きな大会がある度にテレビで見ますね。
どのスポーツ選手にも真っ直ぐに向き合う姿には非常に好感が持てます。

さて、松岡さんはご自身のことを「元々は弱い人間と言っています。
スポーツの面でも、中3のときに小6女子に負けるくらい足が遅かったそうです。

そんな松岡さんに対して、プロのテニス選手であった父は、「テニスの才能がない」と言っていたそうです。

こっぷ
こっぷ

テレビで見ている姿からは想像できませんね!

けれど、松岡さんはテニスが好きでした。
好きだから努力を続けることができました。
そうして、中学生で日本一になることができたそうです。

今は上手くできなくたって、人から才能がないと言われたって、自分にその気があれば目標に手が届くことを、松岡さんから学べますね。

プロになった後も、ケガや病気と戦いがありました。
しかし松岡さんはそんな試練にもめげずに立ち上がり、更に強くなっていきました。

そんな松岡さんだからこそ、「試練の度に人は強くなる」と胸を張って言えるんだと思います。

現実が上手くいっていない人も、この言葉を聞いて、今のこの辛さにも意味があるんだなと思ってほしいです。

松岡修造の名言

松岡さんの言葉で、感動したものの一部をご紹介します。

「弱さは自分を拓くきっかけ」
「自分が戦うべき相手は自分」
「遠回りに感じるのは、それだけ夢が大きいということ」

出典:『弱さをさらけ出す勇気』

 

自分の弱さに嫌気がさしている人。
ちっとも前に進めなくてやるせない人。

そんな人は松岡さんの言葉を聞いて、一旦、心のざわざわを落ち着けてください。

弱いからこそ次に進める。
それはまだはっきりはしてない夢に近づいている。

そう思うことにしましょ。
どっちみち正解のない問いなんです。

進んでいるか、止まっているか、それを決めるのは自分です。
だから松岡さんの「夢が大きいからこその遠回り」というのは、大切な考え方の一つです。

『弱さをさらけ出す勇気』まとめ

本書は自分の弱さと向き合って、成長するための本です。
弱いからこそ秀でる部分も、きっとあります。

また、今回紹介した選手のエピソードや名言の数々はほんの一部です。

羽生結弦 選手や田臥勇太 選手の話は泣く泣くカットしてしまいましたし・・・。

なので、より多くのスポーツ選手の考えを知りたい人は、ぜひ一読してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!