私は私のままで生きることにした 感想・評価 自分らしさを知りたい人必読
この記事はこんな人に読んでほしい
・周りの目を気にしてしまう人
・平凡を嫌う人
・自分らしさが分からない人
・先のことを考えすぎてしまう人
・元気なしなし度が”たまご”、”けむし”の人
私は私のままで生きることにした ネタバレなし評価
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背中押される:[star rating="2"]
読みやすさ :[star rating="4"]
読んでほしい人:たまご、けむし
よくある悩みについて広く網羅しています。なので人生に悩んでいる人なら必ず共感できる部分があるはずです。このブログでいうところの”たまご”、”けむし”の人にオススメです。
ひとつひとつのトピックスは短めで、読みやすい点もオススメできる理由です。
著者は韓国人であるため、この本は主に韓国社会のことについて書かれています。
私は韓国と日本では違いがあると思っていたのですが、それがそうでもないんです。
ほとんどが日本人でも抱える悩みについて書かれているので、国の違いは心配しなくて大丈夫です。
私は私のままで生きることにした 概要
最近(2019年12月現在)、本屋で平積みされてるのめっちゃ見ませんか?
ついつい気になって手に取ってしまいました。笑
6つの章に分けて、人生の不安や迷いに対してどう向き合うかが書かれています。
私は私のままで生きることにした 感想【オススメする理由】
何と言っても、共感できるという点です。今回は本の中から良かったと思った点を少しだけご紹介します。
共感できる点① 大人の思春期
平凡な大人の一人になったという事実に気づき、子どもの頃に抱いていた理想を手放すと、そのときから大人の思春期がはじまる
出典:『私は私のままで生きることにした』/キム・スヒョン
この言葉を見たとき、自分の気持ちがハッとしました。
まさに、今の自分を表している言葉だなと。
私は”平凡”という言葉がすごく嫌いでした。だから普通の会社員になることにどこか抵抗を感じていました。
結局は世間の流れに乗るように私も会社員の一員となったものの、「これでよかったのかなぁ」「平凡な人生なんて送りたくない」という気持ちもまだ消えていません。
この感情に対して、私は言い表しようのないモヤモヤを感じていました。でも、この本が自分の気持ちに”大人の思春期”という名前をつけてくれました。
すると、気持ちが少しだけ落ち着きました。自分の気持ちがどういうものかがはっきりしたのと同時に、同じように思っている人がいるんだと気づいたんです。
共感できる点② 自分らしさって?
よく「自分らしく生きろ」「自分らしい仕事をしよう」なんて言葉を耳にします。
けど「自分らしさ」って果たしてなんでしょうか?
私はこのことを考え始めると、「周りと変わらない平凡な人間、いや、平凡以下の人間だなぁ」と悲しい気持ちになります。
私と同じようなことを考えたことがある人に、自分らしさを知るための具体的な方法をお知らせします。
自分に関心をもって、これまでどう生きてきたのか、人生でどんな価値を大切にしたいのか、何を幸せに感じるのか、人とどう違うのかという「自己感覚」を探してみよう
出典:『私は私のままで生きることにした』/キム・スヒョン
難しく考えすぎないで、「自分はどういうものが好きなのか」を考えてみてください。
そして、それはどうして好きなのかを考えていくと、好きなものの理由に共通点が見えてきます。それが「自分らしさを知る」ということだと思うんです。
共感できる点③ 未来のシナリオ
私がこの本の中で最も共感した言葉をご紹介します。
極端なことばかり繰り返し考えていると、しまいには咳が出ただけで肺の病にかかったかのように、怖くて震えるようになる
出典:『私は私のままで生きることにした』/キム・スヒョン
本当にその通りです。特に私と同じうつ病の人は共感できるんじゃないでしょうか。
ついつい考えすぎてしまい、その結果、どんどん悪い結果が思い浮かんでしまう。そして結局はどうすることもできず、また考える。
このループに入ると本当にしんどいんですよ。
行動に移す力を奪われ、常に考え続けていることから心が休まることもありません。
さて、この本では「最悪のケースばかり考えて、未来をゆがめないように」と注意しています。
まさしくその通りで、最悪のケースを考えてしまう気持ちは痛すぎるほど理解できますが、これでは行動力が奪われてしまいます。
その結果、自分の未来が悲しいものになってしまったら、きっと後悔します。だから、考えすぎないように気をつけてください。
私は私のままで生きることにした 共感できなかった点
本を読んでいて、「ちょっとこれはどうかなぁ…」と納得できない面もありました。ただ深く考えなければ面白いので、ご紹介させてください。
こうしたネガティブなポイントもしっかりお伝えすることで、自分に合う本かどうかをより考えることができると思います。
テーマは「人生から数字を消そう」です。
『私は私のままで生きることにした』のなかでは、各国の中流層の条件について以下のようにご紹介しています。
<イギリス>
- 常に公正に振る舞う
- 自分の主張と信念を持つ etc.
<フランス>
- 一つ以上のスポーツまたは楽器に打ち込む
- 他人の子を自分の子のように叱ることができる etc.
それに対して韓国の中流層の条件を見ていきましょう。
- 500万ウォン(約50万円)の月給
- 2000ccクラスの中型車
- 1億ウォン(1000万円)の預金残高
- 100㎡のマンションを所有
- 毎年の海外旅行
このように韓国の中流層の条件には必ず数字が入っていると著者は言っています。
おそらくですが、日本でアンケートをとっても似たような結果になるのではないでしょうか。
これだけ見ると、韓国(おそらく日本も)がものすごく数字に縛られている印象を受けます。
ただ注目すべくは各国のデータの参照元です。
…データの参照元が全然違いますよね。
年収情報サイトからデータを引っ張ってこれば、収入や貯金の話が多く出るのは普通のことです。もし、イギリスやフランスが本当に数字に縛られていないのであれば、似たような参照元を使用して欲しかったなぁと思います。
私は私のままで生きることにした 感想・評価 まとめ
『私は私のままで生きることにした』は…
・自分らしさを知るきっかけになる
・幅広く悩みを取り扱っている本