決めて断つ/黒田博樹 感想・評価 迷ったら〇〇!決断の方法を学ぶ本
・決断をためらっている人
・自分に劣等感を感じている人
・元気なしなし度が”さなぎ”、”ちょう”の人
プロ野球選手 黒田博樹から学ぶ決断の方法。そして、恐怖心との向き合い方。
ぜひ最後までお読みください!
決めて断つ/黒田博樹 評価
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背中押される:[star rating="5"]
読みやすさ :[star rating="4"]
読んでほしい人:さなぎ、ちょう
『決めて断つ』というタイトルから推測できるかもですが、背中を押してくれる本になっています。決断に迷っている人はもちろんですが、自分に自信を持てない人にも読んで欲しいです。
スポーツ選手の本なんて、才能のない自分が読んでも無駄と思う人もいるかもしれません。スポーツをしない自分には関係ないと思う人もいるかもしれません。
でもそんなことは決してありません。
生きていく、決断をしていく上で、ヒントになることがたくさんあふれています。
ただスポーツ選手の本らしく、少し根性論めいたところもあります。
なので、現実に立ち向かおうかなと思えるくらい気持ちに余裕のある”さなぎ”、”ちょう”の人にオススメです。
紹介の前に、読んでほしい人の”ちょう”ってなんの話?
どれだけ元気がないのかの度合いです。
詳しくは『ブログの詳細』をご覧ください!
決めて断つ/黒田博樹 概要
この本はプロ野球選手『黒田博樹』の人生を振り返りながら、彼がどのように考え、どう”決断”をしてきたかを学ぶ本です。
プロ野球選手 黒田博樹
野球に興味のない人は黒田さんのことを知らないと思うので、ここでご説明します。
1975年生まれのプロ野球選手。
ポジションはピッチャー。
現役時代は広島東洋カープ、メジャーリーグのロサンゼルスドジャース、ニューヨークヤンキースで活躍。2015年にヤンキースからの20億円のオファーを断り、広島東洋カープに復帰。2017年に現役を引退した。
黒田さんを語るときによく用いられる言葉が”漢気”です。日本時代からリーグを代表する投手として、低迷するチームを引っ張り続けていました。メジャーリーグに挑戦してからも活躍を続け、野球界では大記録とされる通算200勝を達成しました。
黒田さんの好きな点を語っていたらきりがないので、この辺でやめておきますね。笑
決めて断つ/黒田博樹 感想【オススメする理由】
オススメする理由は、何と言っても黒田さんの”漢気”にあふれた考え方を知れる点です。今回はその一端を、エピソードと共にご紹介していきます。
黒田博樹の考え方① 継続
黒田さんは大阪出身で、地元の野球名門 上宮高校に進学します。
しかし、そこで待ち受けていたのは人生初めての挫折でした。プロ野球選手を多く輩出してきた同校のレベルは想像以上に高く、当時の黒田さんはついていけなかったそうです。
試合で打たれては罰としてランニングを繰り返し、なんと4日間も走り続けたこともあったそうです。
しかしそんな努力とは裏腹に、結局黒田さんは高校3年間を控え選手として過ごすこととなりました。
そんな黒田さんは、高校の3年間で野球を辞めようと考えていました。
しかし、推薦が来たことで大学でも野球を続けることになります。そして、環境が変わった大学野球で、黒田さんのこれまでの努力は花開きます。
当時のことを黒田さんはこのように語っています。
自分にとっては辛かった経験が、時間が経ち環境が変わったことで大きな財産になっていたのだから人生は分からない。以来、僕は「しんどい」ことでもそれをネガティブに捉えることは辞めようと思えるようになった。
出典:決めて断つ/黒田博樹
高校生の間こそ成果は出なかったものの、辞めずに続けてきたからこそ、経験を財産に変えることができたんだと思います。
私たちも、今はただ辛いだけのことも、将来思わぬところで役に立つかもしれません。そう思えば、少しは続けてみようかなと思えませんか?
黒田博樹の考え方② 恐怖心
大学で好成績を残した黒田さんは、卒業後、広島東洋カープに入団し、晴れてプロ野球選手となります。
当時は低迷期であったカープを引っ張り、様々なタイトルも獲得してきました。しかし、そんな黒田さんでさえ、打たれるのが怖かったそうです。
けれど、黒田さんは恐怖心を悪いものとしては捉えていませんでした。
打たれるのが怖い。怖いから、練習して上達するしかない。
(中略)僕は恐怖心から努力してきた。そうやってようやく次のレベルが見えて……、ということを繰り返し、階段を上ってきただけなのだ。出典:決めて断つ/黒田博樹
自分に自信が持てない人、それを責める必要はありません。
恐怖心や劣等感は、見方を変えると努力をするためのエネルギー源になるんです。
一歩ずつ階段を上ることは決して楽なことではありませんが、それでも確実に進むことができます。むしろそうして一歩ずつ進んできたからこそ見える景色は、私たちのような恐怖心や劣等感を持っている人だからこそたどり着けたものなんです。
そして、そんな黒田さんは自信について、こうも語っています。
自信というものは人から与えられるものではなくて、自分が地道に積み重ねてきたことで得られるものだ
出典:決めて断つ/黒田博樹
この言葉を信じて、劣等感に誇りを持っていきましょう!
黒田博樹の考え方③ 信念
黒田さんの漢気と称される信念は、母親の影響が大きかったようです。
先ほど、高校時代に4日間走り続けたエピソードを紹介しましたが、そのとき、見かねた先輩の父兄が夜中にこっそり迎えに来てくれたことがあったそうです。
お風呂や食事を済ませ、翌朝までにこっそり戻るつもりだったようですが、それを知った黒田さんの母親は、「自分の息子だけでもすぐに学校に帰らせて、走らせてください」と言ったそうです。
黒田さんの立場になったらゾッとしますね。
当時のことを、黒田さんはこのように振り返っています。
自分がお世話になると決めた監督から命じられたことならば、どんなことがあってもその教えは守るべきで、理不尽であろうと走り続けなければならない。上宮高校を選んだ以上、黙ってそれに従う、それが母親の理屈だったのだと思う。
出典:決めて断つ/黒田博樹
これは真似しようと思って簡単にできるものじゃないですね。笑
自分の選んだ道ならば、どんな理不尽にも耐えなければいけないというのは、想像するだけでも過酷なことです。この教えを聞いて感化される人は取り入れて欲しいですが、みんながみんなこれを実践する必要はありません。
どんなことにも合う合わないがありますからね。数ある考え方の一つとして捉えて欲しいです。
黒田博樹の考え方④ 挑戦
高校、大学、プロ、メジャー。挑戦を続けてきた黒田さんは、”挑戦”についてこのように語っています。
アメリカに来て思ったことは自分の知らない世界が外には広がっているということなのだ。限られた中で一番になって満足してしまうと、それで人間の成長は止まってしまう。
出典:決めて断つ/黒田博樹
もし、何かに挑戦したい人がいれば、この言葉は背中を押してくれるんじゃないでしょうか。
月並みの言い方にはなってしまいますが、外の世界は自分の思っている以上に広いんです。その可能性を信じて、飛び込んでみるのも、素敵な生き方の一つだと思います。
黒田博樹の考え方⑤ 決断
さて、本のタイトルにもなっている”決断”についてです。
黒田さんはメジャーのヤンキースでバリバリ活躍していたにもかかわらず、広島東洋カープに戻ってきました。当時は”漢気復帰”として大々的に報道されていましたが、それは迷いに迷った上での決断だったようです。
迷いに迷い、優先順位さえつけられなくなっていく状況で、最終的に見えてきたものは、気持ちが「ぶれない」ことだった。自分がずっと大切にしてきたものは、「初心」ではなかったか。
出典:決めて断つ/黒田博樹
黒田さんはメジャーリーグに挑戦する際、「帰るならカープ」という思いがあったようです。つまり、黒田さんにとっての大きな決断の裏側には、初心に戻るということがあったんです。
これは私たちが決断をする上でも参考になりそうですね。
決断が大きければ大きいほど、物事を難しく考えてしまいます。そして、最初の自分がどう思っていたかを忘れてしまいます。
現に私はそうです。本当の自分は何がしたいのか、正直今も迷いながらこのブログを書いています。そんな私に、黒田さんは決断をするための一つの方法を提示してくれました。
もちろん、この考えに触れたからと言って、すぐに迷いがなくなるわけではありません。それでも、気持ちの整理をつける、いい手がかりになるはずです。
決めて断つ/黒田博樹 感想・評価 決断の方法を学ぶ本 まとめ
『決めて断つ』とは・・・
・恐怖心と向き合う方法を教えてくれる
・挑戦したい人の背中を押しれくれる
気になった方は、是非読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!