【フォードvsフェラーリ】感想 うつ病会社員の映画レビュー
・背中を押してもらいたい人
・視野が狭くなってしまった人
・バディ映画が好きな人
・元気なしなし度が”ちょう”の人
『フォードvsフェラーリ』評価
笑える :[star rating="1"]
落ち着く :[star rating="1"]
背中押される:[star rating="5"]
観てほしい人:ちょう
観ているときこそ泣いたりはしなかったのですが、終わってからというものずーっとこの映画のことばかり考えてしまいます。
なによりも実話というのが、よりいっそう胸を熱くさせます。
そんな車嫌いな私でも熱くなれたので、ぜひ車に興味ない人にも見てほしいです。
説明の前に、観てほしい人の”ちょう”ってなんの話?
どれだけ元気ないのかの度合いです。
詳しくは『ブログの詳細』をご覧ください!
『フォードvsフェラーリ』概要
あらすじ
元レーサーのカー・デザイナー、キャロル・シェルビーのもとに巨大企業フォードから信じがたいオファーが届く。それはル・マン24時間レースで6連覇中の王者、フェラーリに対抗できる新たなレースカーを開発してほしいとの依頼だった。心臓の病でレース界から身を退いた苦い過去を持つシェルビーは、そのあまりにも困難な任務に挑むため、型破りなドライバー、ケン・マイルズをチームに招き入れる。しかし彼らの行く手には開発におけるメカニックなトラブルにとどまらない幾多の難題が待ち受けていた。それでもレースへの純粋な情熱を共有する男たちは、いつしか固い友情で結ばれ、フェラーリとの決戦の地、ル・マンに乗り込んでいくのだった……。
予告動画はこちら▼
ちょっと長くなってしまったのでまとめると、
カーデザイナーとドライバーが手を組んで、絶対王者に挑む物語です。
つまりバディものですね。
『フォードvsフェラーリ』はフォード側の2人の活躍にフォーカスされています。
一人ずつ簡単にご紹介します。
カーデザイナー キャロル・シェルビー
そんな困難をも乗り越え、相棒でドライバーのケン・マイルズとともに、更なる速さを求めていきます。
ドライバー ケン・マイルズ
圧倒的な実力を持ちながらも、その性格からフォード上層部からは良く思われていません。
共に困難に立ち向かう構図はバディものとしては王道ですね。
『フォードvsフェラーリ』ネタバレなし感想
レースシーンの迫力が凄かったです。
車の爆音やとてつもない速さのあまり一瞬で過ぎていく景色に、ワクワクが止まりません。
なによりも実話ということがこのワクワクに拍車をかけます。
もちろん、多少の脚色こそありますが、私が調べた限り映画もかなり現実に近いようです。
これらの魅力を余すところなく味わうためにも、ぜひ映画館で見てほしい映画です!
そしてバディものらしく挑戦や友情が描かれている点もグッドです。
私たちのような一般人でも参考、共感できる点がありました。
いくつかより詳細にご説明していきます。
オススメする理由① 挑戦
当時のフェラーリはル・マンを6連覇していました。
そんな圧倒的王者に勝つことは並大抵のことではありません。
現に車の性能を上げるために、何度も何度もブラッシュアップを繰り返しています。
こうした困難に立ち向かう姿勢に勇気をもらえます。
もしみなさんのなかに、これから挑戦しようとしている人、それを無謀と言われている人がいたら、『フォードvsフェラーリ』が背中を押してくれること間違いなしです。
オススメする理由② 友情
フォードから「フェラーリに勝て」と言ってきたにもかかわらず、フォードの重役はブランドイメージやマーケティング戦略から、ケン・マイルズをドライバーすることを嫌がります。
そんなフォードの重役たちにケン・マイルズの必要性を理解させるキャロル・シェルビーの行動に、私は感動しました。映像に迫力もありましたし。
そしてその行動も、シェルビーのマイルズに対する信頼があってこそのことです。
オススメする理由③ 志
『フォードvsフェラーリ』を観てて思ったのが、これって日本の会社でもよくあることだなぁということです。
会社の上層部の都合で、現場が振り回されるというのは自分の会社員人生のなかでもいくつか心当たりがあります。
そんなときに、自分の想いをどこまで突き通すか悩んだりします。
自分が我慢した方がすんなりいくんだろうなと思って、自分の気持ちを引っ込めたりもします。
でもそういうことが積み重なると、モヤモヤもたまってきますよね。
そんな人にこそ、『フォードvsフェラーリ』を観てほしいんです。
自分の志を信じて、突き通すという姿勢を学ぶことができるはずです。
オススメする理由④ 名言
一つ気に入った言葉があったのでご紹介します。
ただ、映画館で急いでメモを取ったので、間違いもあると思います。
正式なセリフが分かれば教えてください。
「視界を狭めるな。すると全てが見えてくる」 ケン・マイルズ
出典:『フォードvsフェラーリ』
時速200キロを超える高速の世界について、ドライバーのケン・マイルズが語る言葉の一部です。
この言葉は私たちの生活にも活かせると思います。
辛いことや苦しいことがあると、ついつい目の前のことばかりに目がいってしまいます。
でもそんな苦しいときほど、視界を広げることが必要なんですね。
ちなみに、視野の話は音楽の記事で紹介した椎名林檎さんの『人生は夢だらけ』という曲のオススメ理由ともリンクしています。
よかったら読んでみてください。
さて、次章ではネタバレありの感想をお届けします。
読みたくないよって人は、まとめへ をクリックしてください。
『フォードvsフェラーリ』ネタバレあり感想
レースのラストシーンは儚くも感動してしまいました。
フォード3台の同着ゴールのために上層部がマイルズに減速するよう要求したシーンです。
シェルビーが最初にこの要求を聞いたときは当然怒りました。
「俺のドライバーに手を出すな」と全力でマイルズをかばっていました。
しかし、結局上層部の意向には逆らえずに、上層部のマイルズに減速指示を伝えます。
でも、実際にどうするかはマイルズに託します。
このときのシェルビーには感動しました。
「お前は一度も俺の指示に従ったことないし、好きにしろよ」みたいなニュアンスでマイルズに伝えていましたが、悔しさを隠しきれていない様子にグッとたんです。
そして選択を委ねられたマイルズですよ。
これまでのマイルズの性格を考えると、「何言ってんだバカ野郎!」と減速指示を蹴散らしそうなものです。
ですがマイルズは最終的にこの減速指示に従います。
それはきっとシェルビーとの絆があったからでしょう。
マイルズが減速指示に逆らうこと、それはシェルビーがレース界から追放されることにも繋がりません。
シェルビーと育んてきた時間が、マイルズを人のために走らせたのだと、私はそのように解釈しました。
だからこそ、実は同着ゴールではルール上優勝にはならないことを隠されていたことに心から憤りました。
しかし、自分のことのように怒るシェルビー、また来年があるさと前を向くマイルズの姿に胸を打たれました。
『フォードvsフェラーリ』まとめ
『フォードvsフェラーリ』は…
- 車好きでなくても楽しめるバディムービー
- 迫力を満喫するためにもぜひ映画館で
- 自分の志をもって挑戦したい人に◎
- 視界を広げる大切さを教えてくれる
今回は紹介できませんでしたが、ケン・マイルズと家族の絆など、感動シーンは盛りだくさんです。
ぜひ観てください!
最後までお読みいただきありがとうございました!